「ダサいオヤジは「暴力的存在」である」を読んだ

ダサいオヤジは「暴力的存在」である (祥伝社新書)

ダサいオヤジは「暴力的存在」である (祥伝社新書)

十分オヤジのくせしてこんな事を言うのも何ですが、私はオヤジという人種が、大嫌いです。「オヤジ」という言葉から何を連想するかは人それぞれですが、私が連想するのは「臭い」「うざい」「ダサい」です。
この本は、そんな私の考えをそのままきちんと体系的に説明してくれます。不潔で、周囲に対して自分の価値観を平気でおしつけ、自分自身の外観に無頓着なその閉鎖的な生き方(段々自分で書いていて嫌になってきました)を一刀両断に切り捨てます。
もちろん、全てのオヤジがそうではないとは思いますが、会社組織の位置付けや社会的ポジションなどから、結果的になりがちだと思います。
私がこのステレオタイプ化されたオヤジに反発するのは、父親譲りです。父は日頃から「年寄りは汚くて嫌だ」「長生きはしたくないもんだ」とほざいてますが、そのくせ面白いよと奨めた厚い本を翌日には読んでしまったり、年寄りは金あるんだから税金をもっと取れと言ったり、紳士であると同時に好奇心に溢れ、話してて楽しい相手です。
この本の筆者はオヤジがそのような性格である原因の一つに、この好奇心の欠如があるのではと結論づけています。
また現在では、ファッションはコミュニケーションの手段でもあるのだから、前向きに取り組む事で周囲との関係も驚く程改善されると説きます。
最近自分もちょっと服装に対していい加減でしたが、この本を読むことですこし反省しました。
若い世代との対話を円滑にしたいオヤジ世代の方、本当は内面に素晴らしい物を持っているのに、野暮な見てくれで損をしているかもと感じる人にオススメです。