クリエイティブ・クラス的仕事術
「クリエイティブ・クラスの世紀」を読みました。
- 作者: リチャード・フロリダ,井口典夫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
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著者のフロリダ教授のこの主張は、現在起きている事実を、「クリエイティブ・クラス」という枠組みの中で整理したという意味で、それはそれで興味深いのですが、それ以上にグローバル化の中での仕事のあり方、やり方、考え方を提示している点で、読んでいると自分の頭が整理されてゆく様な感覚がありました。
それは、やや陳腐な表現ではありますが、グローバル化の中では、人は働く(住む)場所、地域、国を自由に選択できるし、すべきであるということです。確かに、「フラット化する世界」の中では、どこにいてもネットワークを使って仕事ができ、コラボレーションが可能で、リアルな場所の意味合いは弱まりました。しかし、個人が実在している地域の様々な特性、例えば文化に関連する寛容度などによって、住みやすさ、働きやすさに大きな差があるのも事実です。
かつてはアメリカがオープンな姿勢によって、世界中からクリエイティブ・クラスを集めていましたが、近年は閉鎖的な傾向が強まり、他の国にその地位を譲りつつある、そしてそれが経済的な発展に影響を与えつつあると、著者は述べています。その端的な例として、ニュージーランドで作られた映画「ロード・オブ・ザ・リング」をあげています。
私自身はネイティブ言語が日本語のため(笑)、簡単には住む国を変えたりできませんが、もし、英語をマスターしていたら、他の国に住むことも十分に選択肢に入ると思います。
本書でも勉強のため、仕事のために別の国に移り、そこで成功を収めた例が多数出てきますが、自分も可能であればそうするだろうと、非常に現実感を持って読みました。
皆さんはどう思われるでしょうか。