NOMOSの時計(タンジェント)に純正のショートバンドを見つけた

ファッション月刊誌などでしばしば時計の特集をやっていますが、いつも思うのは「こんなに値段の高い時計ばかり掲載して果たして実用性があるのか?」ということと、掲載されている時計のでかさ、分厚さ、派手さです。
B級市民の私の好みはシンプルで、洋服のじゃまにならない薄手の、かつデザインのセンスが優れているもの。そんな「シブチン」の私にっての最高の時計はドイツの「NOMOS」です。使っているのは、同社のフラッグシップモデルの「タンジェント」。デザインはとにかく写真を見ていただくとして、洗練された気品のある美しさに満ちあふれており、スイスのムーブメント(機械式時計の心臓部)を一度解体し、精度を高めて組み上げ直すことや、視認性の優れた文字盤の数字の字体、細いブルーの細い針まで、シンプルでありながら、非常にこだわりを感じさせます。
値段も当時のモデルで15万円くらいと、手が届く範囲。
ただ、機械式時計初体験の私にとって、いくつかの難点がありました。一つは、笑われてしまうのですが、手巻きのさじ加減が分からないこと。手巻き時計はフルに巻きすぎると良くないことは知っていたのですが、一度巻きすぎてゼンマイを切ってしまいました。それ以来怖くて、18時間程度分しか巻けなくなってしまいました。
それから、男性の腕としてはかなり細い私の手首にはバンドが大きすぎること。一番小さい穴にしているのですが、それでもしばしば手の甲の方までずり落ちてしまうのですね。
そんなこんなで無理しつつ使っていたのですが、最近Yahoo!ショップで短い純正のバンドがあることを知り、早速オーダーしました。NOMOSの純正バンドはコードバンでかなり厚く、他の汎用のバンドを装着する気には到底なれなかったので、見つけたときはすごく嬉しかったのですね。早速付け替えてみると、これが手首のサイズにちょうど良く、すこぶる具合がよろしい。
NOMOSの時計は男性用でありながら、サイズが35ミリと小さいため、女性のユーザーも多いと聞きます。ですので、手首の細い人向けのショート・バンドの潜在的ニーズはかなりあるのではないでしょうか。少々値は張りますが、気になっている方は検討されるとよろしいかと思います。
それから、NOMOSにはDバックルという観音開き方式に止める留め金を使っています(下の右端の写真)。これを使うと、バンドを着けるときに誤って時計を落とすことを防止できたり、どうしてもバンドのいつも使っている穴のところが痛むのを防止し、バンド自体が長持ちする効果があります。
実はこの時計は女房に誕生日に買ってもらった大切な時計なのですが、ますます好きになってきた感じです。