iPod touchが来た!

待っていたiPod touchが来ました。従来のiPodももちろん十分に満足できるものでしたが、これはさらにゴージャスでcoolです。そして何といってもその操作性がすばらしい。指のタッチに反応して微妙に加減速するスクロールや、本体を縦・横に持ち替えると切り替わる画面や、指で拡大・縮小できるブラウジング、ソフトウエアキーボードによる入力など、まさにその「タッチ」といったら......
いやー、本当に凄いです。
事前にネットや雑誌の記事などで、その機能や画面について動画や文章でみて、分かっていたつもりであったのですが、頭で理解することと、実際に操作して実感することは全く違うことなんだと良くわかりました。
おそらく個々の動作のスピード、反応の速度などを決めるに当たって、エンジニアは気の遠くなるような回数のテストを繰り返し、ナノ秒レベルで詰めていったのではないでしょうか。まだショップでも触れてみることができない様ですが、是非一度さわってみていただきたいと思います。

ただ、そのセットアップは特にWindows Vistaユーザーの私の場合、特に難しいことではないのですが、あれこれと時間がかかってしまいました。
そのあたりを2点ばかり、参考までに書いてみたいと思います。

64bit Windowsには「完全に」対応していない

iPodを使うに当たって必ず必要となるのがiTunesです。元々Appleは32bit Windows XP/Vistaにしか対応していないと謳っていたのですが、私の場合、64bit Winodows Vistaの32bitエミュレーション環境でも問題なく動作し、USB接続したiPodともシンクロできていました。しかし、iPod touchでは「32bit Windows XP/Vistaを使え」云々のメッセージが出て、認識することができません。
iPod touchiTunesでアクティベートできないとシンクロどころか全く使えないので、出荷開始当初はWindows版iTuneのバグが原因でアクティベートできないことがネット上で問題になりましたが、更にこんな落とし穴が合ったとは! なお1度アクティベートした後でも、64bit Windows上ではシンクロすることすら不可能なので(単なるディスクとしては認識される)、これらのOSを使っている方は別の手だてが必要です。

私の場合にはVMWare Workstation 6.0を使って、そこにWindows XP ProfessionalとiTunesを導入し、iPod touchをこちらに接続して管理することにしました。VMWareは短い期間でしたら無償の試用版がネット上にあるので、iPodのコンテンツ自体の管理をiTunes以外のソフトで行っている方は、こちらでもアクティベートは可能と思われます。また、同様の仮想化ソフトウエアではMicrosoftVirtual PC 2007を無償で提供していますが、これはUSBのサポートが無いので、シンクロできないと思われます。
いずれにせよ、かなり面倒ですね。
Windows XPVMWareへの導入で気を付ける点としては、USB2.0対応があります。私のように出荷開始初期のWindows XPUSB2.0がサポートされていなかったので、SP2やセキュリティパッチを当てると同時に、USBドライバーをアップデートしてUSB2.0対応にしないとUSB2.0VMWareのUSBサポート機能を使えません。私の場合は、デバイスマネージャから「ドライバーの更新」を行い、サイトから取得することで使用できるようになりました。
また、原因が不明ですが、大量のコンテンツをシンクロしていると、その途中でHost OSであるWindows Vistaブルースクリーンになり、再起動する現象が発生しました。私の場合はだいたい音楽でいえば200曲程度で不定期に発生します。これが発生するとVMWare上のXPを再度起動するだけでなく、XPのUSBドライバ自体のステータスを一度無効にして、再度有効にしないと通信が行えなくなってしまい、とにかく面倒です。そこで1度にシンクロするコンテンツの量を区切って行ったため、完全に中身を入れるのに数時間以上かかってしまいました。

無線LAN設定の時は「英語」キーボードを使う

無線LANについては、暗号化のセキュリティと、MACアドレスによる接続制御を「最低限」導入されている方が多いと思います。
まずiPod TouchMACアドレスの確認ですが、メニューから「設定」「一般」「情報」で一覧の一番下の方に「Wi-Fiアドレス」として記載されています。
それから暗号化の設定ですが、「設定」「WiFiネットワーク」の「ワイヤレスネットワークの選択」のところで、検知された接続ポイントを選択するのではなく、その下にある「その他」を選ぶと、接続ポイントのSSIDの入力と同時にWEPなどのセキュリティを設定することができます。SSIDが検知された一覧から選択できないのも面倒ですが、私が行っているWEP方式の場合、パスワードを文字列でしか入力できないので、接続ポイント側に16進でしかパスワードを設定していない人(そんな人はいない?)は追加で設定する必要があります。試した感じでは64bit(5文字)でも128bit(13文字)でも大丈夫なようです。
これらの値の入力ですが、必ず英語キーボードで行ってください。どうも、美しいフォントのおかげで画面上はよく分からないのですが、日本語キーボードの入力はアルファベットも2bite文字で入力されている場合がありそうです(勝手な想像、間違えているかもしれません)。私は当初何度正しく入力してもアクセスポイントに接続できず、ホント悩みましたが、英語キーボードを使って一発で接続できました。
英語キーボードを使うには、メニューから「設定」「一般」「キーボード」「各国のキーボード」で英語を追加します。切り替えはキーボードの入力画面の下段スペースキーの左にある、地球儀のマーク(?)を押して行ってください。
以上、設定をするに当たり気がついたことを記載しました。皆様の参考にしてください。