Windows7 betaをVMWareに導入してみた

Windows7 betaがついに公開になったので、VMWareに導入してみました。この原稿もWindows7 beta上のIE8 betaで記述していますが、特に問題はないようです。
MSのサイトからはDVD iso形式でインストールDVDのイメージがダウンロードされるので、新規にVMWindows Vista形式で作成し、CD-ROMをダウンロードしたISOファイルを直接明示的に指定し、インストールを実行しました。導入時間は約1.5時間(マシンによっても違うとは思います)です。メモリはホストマシンが4GB搭載しているので、1.5GBを指定、ハードディスクは最低16GBとのことだったので、20GBを指定してVMを作成しました。
WindowsのバリエーションはUltimateなので、MediaCenterも入っています。(使わないけど)
システムの評価をしてみると、グラフィックス系が2項目1.0ですが、その他は5.9を示しています。果たして数値が正しいのか?ですが....

2008年で最も良かったと思う映画は「おくりびと」です

今日は元日、2009年の初日です。
去年、2008年もそこそこの本数の映画を観ましたが、その中で最も良かったと思うのは11月に観た「おくりびと」です。地味な映画なのですが、映画館で静かに感動して鼻水を垂らしながら観ました。
オーケストラのチェリストになる夢が破れて、故郷に帰った主人公は、ひょんな事から納棺師という職業に就くことになります。
当然のことながら数多くの葬儀に立ち会うことになりますが、人が亡くなるときにはその人と、その周囲の人たちとの人間関係が凝縮され、普段はあまり面に出てこない部分も顕在化します。
片田舎の風呂屋を頑固に続ける母が亡くなり、散々彼女が風呂屋を続けることに反対した息子が「母さんごめんね」と泣き崩れる場面。「おかま」の息子と喧嘩が絶えなかったが、その息子が死ぬときに「やはりおまえは俺の息子なのだ」と号泣する父親。5分くらい遅刻した納棺師を怒鳴りつけた遺族が、儀式を終えた彼らに「本当にありがとう」と深々と頭を下げる場面、などなど。自分自身の体験ともシンクロして、しみじみとさせられます。そしてストーリーはかつて家族を捨てて出て行った主人公の父親の死でクライマックスを迎えます。
人生は様々な事があり、単純では無いけれど、周囲の家族にとって必ずやその人と過ごしたかけがえのない思い出が残されるのです。
最初は納棺師の職業に抵抗があった主人公も、徐々にその大切さを理解するとともに、プロとして一人前に成長して行きます。納棺師の社長を演じる山崎さんと、モックンの演技が良いですね。納棺師の仕事はあまり知らなかったのですが、凛として美しい所作は、なかなかのものです。
脚本も語りすぎず、さらっとして、それでいてツボを押さえており、かつ随所にユーモアをちりばめ、とても良い。クリスマスにチキンを会社でむさぼる様に、動物の死によって人が生かされている概念と、主人公が仕事に完全に慣れた事をだぶらせたり、わかりやすく、上手だと思いました。
ただ、日本人の習慣と「死」の概念にとても依存しているので、私が観たときも近くに英語を話している方がいらしたのですが、果たして理解できるのかなーと思うのですが、モントリオール映画祭で高い評価を得たとのことなので、まんざらでもないのかも。
日本の田園風景とともに、清楚で印象に残る映画ですね。

アンジェリーナ・ジョリーの魅力

最近映画「ウォンテッド」を観ました。映画そのものについてはYahoo!映画のレビューにアップしたのですが、やはり「ディ・ウォッチ」「ナイト・ウォッチ」を世に送り出したティムール・ベクマンベトフ監督の作品だけに、そのビジュアルの「あり得ない」度と面白さはかなりのものです。また、ストーリーのベースが親子の絆であることや(ちょっと描き足りないけど)、全体を通して流れる程良いB級映画っぽい雰囲気とか、自分の好きなタイプの映画ですね。DVDが出たら、是非買いたいです。
更にこの映画は私の大好きな女優アンジェリーナ・ジョリーを強力にフューチャーしている点でも、彼女のファンには一押しですね。カーアクションの中の切れの良いスタントも、彼女自身が全部自分でやったとのことですが、ボンネットにのけぞりながら、ハンドルを足で力一杯操作して、トラックをよけるときに思わず漏れた「アハーン」という気合い声(?)を、そこだけエコーをかけて大音響で流すなど、いやー、なかなかやってくれます。愛すべきタラコ唇と、鋭いまなざしで、凛々しいスナイパーを本当に格好良く演じています。映画の主人公を演じるのがジェームズ・マカヴォイとちょっと「おたく」チックな知的な雰囲気の漂う方なので、アンジーとの組み合わせはとても良いキャスティングだと思います。
そんな格好良いアンジーですが、この映画の中で、実は私が最も「良い表情だなあ」と思ったのは、最初に主人公が暗殺組織のアジトに連れてこられた時に「やっぱり帰る」と彼女の前を通って去ろうとするのですが、そのときにアンジーが何とも言えない表情をするのです。もし、そこに台詞を入れるとすれば「あら、帰っちゃうの。でも、きっと戻ってくるわよ」みたいな感じだと思うのですが、それを言葉無しで表現している表情が、なかなかチャーミングです。是非ご注目あれ。
ところで、最近アンジェリーナ・ジョリーについて書いた本を読みました。

アンジェリーナ・ジョリー 彼女のカルテ (P-Vine Books)

アンジェリーナ・ジョリー 彼女のカルテ (P-Vine Books)

書いてあることを全て信じる訳ではないですが、これを読むと、彼女がいろいろな意味で自分自身に正直に生きてきた人なのだなあということがよく分かります。
それからファンの方なら常識だったかもしれませんが、トゥームレイダースで、胸を豊乳にするためのパッドを入れていたことを初めて知りました。彼女によれば、原作となったゲームのキャラクターのイメージを崩したく無かった、とのことですが.....これまた私の大好きなキーラ・ナイトレイといい、アンジーといい、胸につては悩ましいことが多いですね。
これからもフル・スロットルで活躍して欲しいですねー。

SO902iがお亡くなりになった

私も女房も携帯電話はdocomoSO902iをメインに使っていたのですが、一月ほど前から、まずは女房の
SO902iが非常に調子が悪くなり、着信すると再起動するようになりました。本当は女房はiPhoneを買おうかと思っていたようなのですが、ちょうどiPhoneフィーバーの真っ最中で、在庫が無く、仕方なしにサマンサ・タバサがdocomoとコラボレートしたN906iにスイッチしました。
まあ、女房の方はSO902iが発売されてから程なくして提供された、ファームのアップデートもしてない状態だったので、「しゃあねえなー」と馬鹿にしていたら。。。何と今度は自分のSO902iも一度バッテリーが切れたのを契機に、2度と起動しなくなってしまいました。
何でだー!
電源が入り、起動中の画面にはなるのですが、その後メニューは出ず、画面が真っ白のまんまハングアップ状態です。待ち受け画面にならないと、データもバックアップできないので、最悪です。
それまで、順調に使えていたのですが、なんとまあ、困ったものです。唯一、メールを受信したときに受信音が鳴り止まないという問題があり、仕事中に鳴りっぱなしになって困ることはありましたが、そんなに急にお亡くなりにならなくてもいいのにー。
同じSO902iをお使いの皆様、ご注意ください。

さらば、ビル・ゲイツ

Appleスティーブ・ジョブズは好きな人が多いと思うけれど、ジョブズとは反対にどちらかと言えばコンピュータ業界の非難とねたみを一身に背負ってしまっているような男、Appleのカンファレンスで映像が出るだけで嘲笑とブーイングがでる程さげすまれている男、ビル・ゲイツ。そんな彼も7月、ついにマイクロソフトの経営の第一線から退くらしい。

一代で巨大なソフトウエア会社を創り上げたが、なりふり構わぬその商売のやり方に、あまり好意的な評価を得ていない様に思う。だが、巨大なソフトウエア会社のトップとして事業を遂行し、会社を維持していかなくちゃならない立場として、必死に商売をするのはある意味当然のことだと思う。幼少の頃からお金に困ることは無かった彼にとって、「金もうけ」に対する執着心の原動力は何なんだろうか、そのあたりも興味があるところだ。

そんなわけで、私はオープンソース多くの方達とは違い、彼がすきだ。

  • まず、「オタク」であること。洗練されたビジネスマンのようなジョブズや、セクハラで訴えられるほどぎらついたオラクルのラリー・エリソンはオタクでもハッカーでも無いが、ゲイツは明らかに私と同じ「オタク」だ。Microsoftのカンファレンスで寝癖のついた頭で基調講演したり、最近は違うけどやたらでかい眼鏡を不器用にかけたそのセンス。それにあんなに大金持ちになって、今の奥様にプロポーズしたのに、なかなかOKがもらえなかったこともなかなか可愛いオタクぶりだ。
  • それにゲイツプログラマーだ。無論、UNIXを書いたビル・ジョイや、MAC OSを書いたウォズニアックのような、高尚なハッカーではなく、どちらかと言うと力業的なプログラマ(だったと思う)だが、プログラムなんて1行も書いたことない連中とは大違いだ。プログラムを書いて初めてコンピューターについて語る権利があると思う。
  • そして時代の先見性を持っていた。まだ誰もそんなことを想像すらしない時に、「家庭にコンピュータが置かれる事」を願っていた。コンピューターの世界の中心がハードからソフトに移行するまさにその先端においてそれを予見し、IBMを出し抜き、巨大なソフトウエア帝国を築き上げた。無論それは時代の流れの必然性でもあったのだろうけれど、最も重要な役回りを果たした事実は否定できない。
  • また、決断と行動力に満ちている。MicrosoftがInternetの波に乗り遅れそうになったとき、ゲイツが強権を発令して、会社の全てのリソースをInternetの方向に集中し、危機を乗り切ったことは彼の判断と行動力を象徴する出来事だと思う。失敗に気がついたらすぐに悔い改めて動く、この辺のダイナミックさがMicrosoftの企業としての力だと思う。
  • それから、とてもしたたかだ。Microsoftの最大の危機は、米国政府によって分割されそうになったことだが、ゲイツは辛抱強く、効果的にこれに対処し、ついに乗り切った。法廷での彼の態度は、専門家の目から見ても、「一番うまい」対応だったと言われている。さらにゲイツは事業が成功するまで、簡単にはやめない。XBoxや、WindowsMobileが、いやWindows自体がその例だ。それに、どんな場合にも自分の流儀、やり方を押しつけてくるイヤな奴だ。
  • まだまだある。ゲイツはに常に開発者に向き合っていた。サポートの質が良くないとジョークを使ってこき下ろされてきているが、Microsoft程開発者の取り込みに腐心し、開発者ネットワークを組織し、一生かかっても読み切れないほどの多くの情報を提供してきた会社は無いと思う。無論それは自社の商売のためではあるのだが。OracleなんかほとんどMicrosoftのこのやり方をまねている。
  • 最後は(お金を)持つものとしての良識をわきまえている。これからは慈善事業を中心に活動するとのことだが、給与0円でCEOをやっているジョブズよりも生き方として偉いと思う。だから、エリザベス女王からも表彰された。歳を取って、ますます血気盛んだ。

いやー、こうして列挙してみると、やはり並大抵の人じゃないですね。もう一度ゲイツの伝記を読みたくなってきました。

追伸
ビル・ゲイツに関する本といえば、やはり「Hard Drive」だが、すでに日本語版は絶版となっているようだ。私は過去に一度読んでいるのですが、再び読みたくなったので、amazonで古本を買ってみた。同じ本を二回買うなんて、何とも間抜けな話だが、読んでみるとなかなか面白い。これを機会に、彼のことが見直されると良いな。

ビル・ゲイツ―巨大ソフトウェア帝国を築いた男

ビル・ゲイツ―巨大ソフトウェア帝国を築いた男

「ジョジョの奇妙な冒険」が好きな理由

元々漫画は好きだったのですね。読むだけではなく、小学校高学年の頃には、自分なりに見よう見まねで、ノートに数十冊ずっと書きためていたほどでした。特に、理想とする男の生き方を描いたようなのは大好きで、昔少年キングに連載されていた望月三起也の「ワイルド7」や、川崎のぼるの「荒野の少年イサム」とか長編の冒険ものを読んでました。
ひ弱で、運動神経も鈍く、馬鹿で、卑怯で、意志も弱い自分を恥じながら、「こんな生き方ができたらいいなあ−」と漫画の主人公に憧れると同時に、少しでも彼らの生き方から真似できるところは真似しよう、と真剣に読んでいました。おかしいかもしれませんが、読んだ後はその漫画のオーラをもらっていて、何となく彼らと同じように行動できそうな気がするじゃないですか(しないって?)。気のせいですが.....。また、武器とかバイクとか、メカニックも好きだったので、そういう意味でもはまっていましたね。
最近ずっと読んでいたのが「ジョジョの奇妙な冒険」です。もう、2年ほど前に連載自体は終わってしまっているのですが、単行本は必ず買っていました。話は本当に荒唐無稽な内容で、まあ、「スタンド」という自分の分身の様な「術」を使って、悪と戦い、運命を切り開いて行くストーリーです。
でも、何といっても主人公の生き方が良いです。男気に溢れ、どんな時にもあきらめず、卑屈にならず、仲間を本当に大切にし、堂々としている。自らの強い志と力によって、犠牲を払いながらも、未来を勝ち取って行く。自分が理想とする生き方ですね。一種の人生哲学の様なものです。
また、荒木飛呂彦さんの絵が、とてもアーティスティックで、素晴らしい。そんなのあり得ないだろーっと、思わず突っ込みたくなるような服装、髪型、そしてスタイル、ポーズなんですが、ストーリーの重厚さと勢いで、全く気にならずに読ませてしまいます。最近フランスで個展を開かれた様なのですが、それだけの価値が十分にある絵だと思いますね。
子供の頃は漫画を読んでいると、母親に注意されたりしたんですが、これらの漫画無しに、今の自分は無かったと断言できますね。作者の皆さんに、本当に感謝したいです。

ワイルド7愛蔵版 全12巻セット

ワイルド7愛蔵版 全12巻セット

最近読んでいるファッション雑誌

最近服に対する興味が、またふつふつと湧き始めています。
最初に洋服に興味を持ったのは、かなり「奥手」で、社会人になってからですが、興味が出始めるとのめり込むのが本当に速いので、会社に入って数年は、給料のほとんどを洋服を買うのに使っていました。当時はバブルの少し前で、いわゆる「東京デザイナーズ・ファッション」の興隆期で、イッセイ・ミヤケや、コム・デ・ギャルソンなどの服を路面店で買っていました。ちなみにまだ珍しかった、デザイナーズ・スーツを会社に初めて着てきて、注意されたりしました。その1年後くらいには、デザイナー・スーツも立派に市民権を得るのですが....
その後コンピューターにのめり込むと同時に、服への興味は薄れてしまっていたのですが、また、最近興味が戻ってきました。
本好きの私のことですから、ファッション雑誌も「がんがん」買っているのですが、ようやく雑誌については必ず買うものがはっきりしてきました。
最初は「メンズ・クラブ」。トラディショナルな服が中心ですが、アイロンなどのメンテナンスや、マフラーの結び方といった、具体的なノウハウがきちんと書かれていることが多く、参考になります。ちなみに、1990年代にメンズ・クラブが単行本で「スーツ」「シューズ」といった服のカテゴリーごとに歴史から、ブランドコレクション、メンテナンス法までを記載したものをシリーズで10冊くらい出していたのですが、私は今でも良く参考にします。服を消費するための本は多いけれど、その基本を知り、大切に維持して行く事についてきちんと書かれた本は少ないですね。
2つめは「HUgE」。かなりモードに寄った本ですが、服自体だけでなく、それを作っているデザイナーにも焦点をあてているところが、ものつくりが好きな私にとって興味深いものがあります。最新号のアイビー・スタイルの解説はわかりやすいです。
そして最後に「high fashion」。こちらはメンズ誌ではなく、メンズとレディース両方を扱う雑誌です。本文は英語でも併記され、なかなか硬派でレベルが高い。それに、美しい女性のモデルの写真が沢山載っているので、目の保養にもなります(笑)。また、やはり男性に比べ女性のファッションの方がバリエーションが豊かで、見ていて啓発されます。最新号ではヨージ・ヤマモト(何でファッションデザイナーだとカタカナ書きにするんだろう?)の服の造形が特に凄いなーと思いました。その一部はMODE PRESSでも見ることができますが、特にダークグリーンのロングスカートに、鮮やかなブルーのジャケットの組み合わせがとてもかっこいい。すごく立体的で、まるで「ジョジョの奇妙な冒険」に出てきそうな感じです。
ところで、これらの雑誌を読んでいて面白いのは、女性のことをそれぞれ違った言い方で表現することで、慣れないうちはちょっと抵抗ありました。たとえば、「ウォモ」では「ドンナ」と言うし、ちょっとファッション誌ではないですが、「レオン」では当然のことながら「ニキータ」。あとはシニョリータとか。なぜ普通に日本語で表さないのかなー。
服オタの皆さんはどんな雑誌を買われているのでしょうか?